ダイエットの正しい知識を身に付け、効果的なダイエットを~セルライトは水(血液)ケアで対策

今回はダイエットの最大の敵「セルライト」についてお話します。そもそもセルライトとダイエットってどんな関係があるか知っていますか?

例えば、痩せたい部分がなかなか痩せない事ってありませんか?
実はエステサロンに来られるお客様の中で1番多いのがこの悩みです。

運動や食事制限をして体重は落ちるし、お腹も痩せる、
なのに太ももや、お尻が痩せない。

逆に太もも、お尻は痩せるのに、
お腹まわりが痩せない。

など悩みは人それぞれです。

体脂肪を燃やせば(基礎代謝を上げて運動すれば)痩せます。
そうは言っても痩せない部分がある。

基礎代謝については以前お話しましたね。
まだ見てない人は、基礎代謝についてはこちらでチェックしてくださいね。

話をもとに戻すと、ダイエットをしていても痩せる部分と痩せない部分がある。
その理由がズバリ、セルライトです。

セルライトとは何なのか?どうしたらセルライトをなくすことが出来るのか?今回はそれを解説していきたいと思います。

セルライトとは?老廃物を除去することが大切


今では聞いた事がない人はいないでしょう。
ではセルライトとは?私もよくお客様に聞いてみます。

すると脂肪の固まりと答える方が多いです。
が、正確には違います。

セルライトとは、半年〜1年という期間で生成され、脂肪のまわりに固まってしまった老廃物の事です!

人は食事から栄養をとり、不要な物を尿や便、または汗から排泄をします。
これが老廃物です。

老廃物の大半は便から排泄される

老廃物の排泄方として、尿、便、汗の排泄法があります。

実際どれくらいの割合での排泄力かというと、

  • 尿20%
  • 便70%
  • 汗5%
  • その他5%(垢など)

約7割は便からの排泄になりますので、便秘がいかに良くないか分かりますよね!!

老廃物とは体の毒素ですから、太りやすい体になるだけではなく、代謝も下がりますし、お肌にとっても良くありません。

老廃物を身体から取り除くためには

では老廃物とはどのくらい、どうやって排泄したらいいのでしょうか。

理想をいえば1日にバナナうんち3本分、尿は8回〜10回、
毎日排泄するのが理想です。

その為には水分をこまめにとっていく事が大切になります。

どのくらい水分摂取が必要かというと、

1日の水分摂取量の目安:体重×40ml

よって体重50キロの方は
50×40ml=2000ml(=2ℓ)
となる訳です。

その方の生活リズムにもよりますが、18時までに1日に必要な水分摂取量の3/4をとることが理想になってきます。
ダイエットに冷えは大敵ですので、できるだけ常温や温かいものを飲むこともオススメです。

また、汗の排泄率は5%と少ないですが、汗でしか排泄されない老廃物もありますので、半身浴やウォーキングなどで汗をかくのも忘れないようにしましょう!

セルライトがついている部分を確認する方法

話を元に戻しますと、つまりこの様な本来は排泄しないといけないものが排泄されずに、脂肪のまわりに固まってしまったものがセルライトなのです。

体のあちこちを触ってみて下さい。

暖かいところと冷たいところがありませんか?

しかも痩せにくいところが冷たくなっているはずです。これがセルライトが付いている特徴なんですね!

その部分をひねったりすると、皮膚がボコボコしませんか?

つまりセルライトとは老廃物が脂肪のまわりに固まって冷えている状態ですので、中の脂肪は溶けにくいという状態なのです。

バターを氷で覆ったら、バターはなかなか溶けないですよね?

ここまででセルライトのイメージがついてきたかと思います。

脂肪は体にとってエネルギーになりますから、運動をすれば熱量として使われますが、
セルライト(=老廃物)は体にとってエネルギーではありませんので、運動をしても簡単に落ちるものではないということを覚えておいてください。

セルライトケア=水(血液)ケア 水(血液)ケア≠セルライトケア

エステティックサロンでは水(血液)、脂肪、筋肉の3つのケアがポイントになってくるとお伝えしましたね。

セルライトケア=水(血液)ケアです。
しかし、水(血液)ケア=セルライトケアだけではありません!!

なぜここまで水(血液)ケアと記述してきたかというと、体の60%の水分はリンパ液と血液の2種類に分かれるからです。

リンパ液ケアと血液ケア 瘀血と汚血とは?

まずはリンパ液ケア。

セルライト(脂肪のまわりに固まってしまった老廃物)が原因でリンパ液がつまります。
セルライトによってリンパ液がつまると、リンパの流れが悪くなり、ドローっとリンパ液が流れるイメージです。

セルライトが原因でリンパ液のつまりを起こす→リンパ液のつまりが原因でセルライトが生成されてしまう→セルライトが…→リンパ液が…

リンパ液ケアを怠ると、このような負の連鎖に陥ってしまいます。

なのでリンパ液のケアをすることはセルライトケアには欠かせません。


もうひとつは血液ケア。

血液にもリンパ液と同じことが言えます。
ドロドロ血液、サラサラ血液と聞いたことがあると思いますが、もちろん痩せるためにはサラサラ血液になる必要があります。

ドロドロ血液によって血液がつまりを起こす、瘀血(おけつ)というものがあります。
聞いたことある方は少ないかもしれません。

ここからはわかりやすく説明するために、

  • 瘀血=体内の血液がドロドロすることによって、血液の流れが滞ったり流れにくくなっている状態のこと。
  • 汚血=ドロドロした血液

と定義しておきます。

瘀血とセルライトにはどのような関係があるのでしょうか?

血液の働き~瘀血とセルライト

瘀血とは要するに、血液循環(血液の流れ)が悪くなっているということです。

血液は、私たちが食べた食事からの栄養を体の隅々まで運んでくれる役割をしています。
肌や髪、爪、臓器や筋肉まで栄養を運んでくれます。

そして血液は栄養を運ぶだけではなく、体の老廃物を流すこともしています。
なので血液循環が悪くなると、セルライト生成やムクミにも繋がります。

また、分解された脂肪を運ぶ役割をしているのも血液です。
脂肪は分解されて、筋肉で燃焼されます。分解された脂肪を筋肉がある場所まで運んでくれるのが血液というわけです。
そういうわけで、血液循環を良くして、脂肪燃焼をしやすい体質にしていくことは凄く大切になってきます。

ここでようやく、セルライトケアとは水(リンパ液と血液)ケアをすること、しかし水(リンパ液とここでは特に血液)ケアはセルライトケアだけではなく、ダイエットにおいて他にも効果があるということがわかったと思います

女性と男性の汚血排泄の違い

女性の場合、生理も汚血排泄になりますが、それでもまだまだ瘀血である方が多いです。

また男性の場合、生理がありませんので、女性よりも瘀血になりやすいとも言われてます。
男性よりも女性の方が平均寿命が長いのも、生理がないため汚血の排泄がしにくい為という一説もあるようです。

瘀血ケアにはカッピングという方法があります。

カッピングで瘀血ケア~あのセレブもやっている


カッピングとは、別名吸い玉といわれ、瘀血(おけつ)ケアの名称です。
体の奥に溜まっている汚血を吸い出して血液の循環をよくする方法です。

病院などでは実際に針を刺して、汚血を出していく方法もありますが、エステサロンでは針を使わないカッピングをしていきます。

最近ではハリウッドの方でも流行っており、ジャスティンビーバーなどのハリウッドセレブも取り入れているお手入れです。

ジャスティンビーバーは胸元にカッピングをした跡がありましたが、効果的な場所は背面です。つまり、背中、肩まわり、首まわり、腰、肩甲骨まわりなどです。
背面には血管の中に、血流の逆流を避けるための弁がないといわれています。ですので、背面は血流循環が悪くなり、汚血がたまるというわけなのです。

最近ではクリニックなどで血液クリーニングをすることも出来ますので、体のメンテナンスの1つとして定期的に取り入れることもおすすめです。

セルライトと水(血液)ケアまとめ

今回は水(血液)ケアがいかにセルライトと関係があるのかを説明しました。

今回覚えておいてほしいことはこれ。

  • セルライトは脂肪の周りにかたまってしまった老廃物だから、それを排泄することが大事
  • 老廃物の排泄の大半は便から
  • 老廃物の排泄のために体重×40mlを目安に毎日水を飲む
  • 水(血液)ケアをすることはセルライトケアに繋がるだけでなく、他にもダイエット効果がある

ダイエットで運動はもちろん大事ですが、セルライトは運動では落ちにくいことは確かです。セルライトケアは水(血液)ケアはもちろんのこと、ちゃんとしたセルライト対策をすることが大事だということを心の片隅にでも置いておいてください。