フリーランスが企業との面談において、案件を受注できる確率をあげることが出来る。
フリーランスの方が案件の獲得をする際には、必ず企業との面談があります。企業は面談したフリーランスが、お願いしたい業務を遂行できるかを見極めるために面談をします。これは転職する際に企業と面接する時も同じですね。
今回は、フリーランスを企業に紹介して企業とフリーランスをマッチングするエージェントとして活動している筆者が、エージェント目線で、フリーランスが企業と面談する際に、どういうことに気をつけたらいいか、事前にどういうことを準備しておくと良いかを紹介します。
※以下、フリーランスというときは、副業人材も含みます。
目次
フリーランスマッチングエージェントを使って、フリーランスが企業と面談するまでのフロー
フリーランスの方が、フリーランスの方に案件を紹介するエージェントを使うためにはまずエージェントに登録する必要があります。
エージェントに登録すると、だいたいエージェントから連絡が来て電話面談や、対面面談をします(最近だと対面は少なく電話かzoomなどのオンライン面談が多いです)。
エージェントへの登録時、エージェントとの面談時に気を付けるべきことはこちらの記事で詳しく紹介しているので、参考にしてください。
この記事を読むことでフリーランスもしくは副業ワーカーとしてマッチングエージェントに登録しているけれど、なかなか案件をもらえなくて困っている方が、エージェントの使い方を理解し、エージェントから声がかかる確率が少しは高くなるフリ[…]
エージェントに登録した後は、大きく分けて2通りのフローで案件獲得に向けて動いていきます。
1つ目は、企業が募集している案件に対して自ら応募する。
2つ目は、エージェントから声がかかるのを待つ。
これらのフローを得て企業との面談に臨む準備をしていきます。
企業が募集している案件に対して自ら応募する
エージェントが案件を公開している場合は、この方法で案件の獲得を目指します。
エージェントが自社サイトやFBのグループ機能(登録者のみが見れる会員制が多い)で現在募集している案件を掲載して、フリーランスの方からの連絡を待つパターンになります。
この時にただ応募するだけでなくて、募集している案件に対して自分がどういうことが出来るか、どういう活動の仕方を想定しているか、金額などの条件はどうか、工数の対応は出来そうか、などしっかり自分をアピールするメッセージを送るとより興味を持ってもらいやすくなると思います。
この時に注意すべき点としては、自分が何を得意としているか、案件の内容に対してこれまで積み上げてきた実績の中でこんな類似案件があり、このような成果を残した、こんなこと出来る、など具体的にアピールするようにしてください。そうでないと、一つの案件に対して複数の応募があった場合にエージェントの優先順位が低くなります。
とはいえ、案件に応募したら大体はエージェントから折り返しの連絡があると思うので、担当者とやり取りしてください。
エージェントから声がかかるのを待つ
エージェントが案件を公開していない場合は、エージェントが自社のナレッジやDBの中からフリーランスを選定して声をかけます。
エージェントから声を掛けられやすくする方法については、こちらの記事で詳しく紹介しているので、参考にしてください。
この記事を読むことでフリーランスもしくは副業ワーカーとしてマッチングエージェントに登録しているけれど、なかなか案件をもらえなくて困っている方が、エージェントの使い方を理解し、エージェントから声がかかる確率が少しは高くなるフリ[…]
エージェントから連絡があった時は聞きたいことはすべて聞く
企業が募集している案件に対して自ら応募する、エージェントから声がかかるのを待つ、どちらのパターンもエージェントの担当者とやり取りしていきます。
その時は、案件の詳細や面談の進め方、企業の特徴や企業の面談担当者のタイプ、自分だったらどういうことが出来るか、金額や工数、などエージェントが企業に提案したいと思うようにしっかりアピールし、確認すべきことは確認してください。
エージェントが企業に提案したいと思うかどうかは、経歴や実績ばかりを伝えるのではなく、案件に対してどう考え、自分だったらどういうことが出来そうか、これらを伝えるようにした方がエージェントとしては企業に対して提案しやすくなります。
また、これも結構あるあるなのですが、こんなこと聞いたらエージェントに嫌がられるかもしれないな、案件獲得できないかもしれないな、と思って聞きたいことがあっても聞かずに、最後の条件合わせの時にいろいろ言ってくる方がいます。
これをやられるとエージェントとしては、なんで先にそういうことを早く言ってくれないんだ、言ってくれていたら対策出来たのに、と思うことが結構あります。一番多いのは金額の交渉を後からしてくることですかね。
エージェントはフリーランスの方をサポートすることも仕事なので、聞きたいことや言いたいことは初めのうちに言ってくれた方が心象も良く、2つ目、3つ目の案件も獲得しやすくなるので、遠慮なく気になることは聞くようにしてください。
フリーランスが企業との面談において、案件を受注できる確率をあげるために
エージェントとのやり取りが終わり、エージェントが企業に対してフリーランスを提案して日程調整をしてようやく面談です。
以前までは対面の面談が基本でしたが、最近はオンライン面談も多くなってきました。
この面談を成功させる、つまり案件を受注する確率を少しでも上げるためにどうしたらよいか、よく案件を受注している人と、面談しても受注できない人の特徴をあげてみます。
案件を受注している人の特徴
- 自己紹介がうまい:自分の経歴や実績を簡潔に述べる。類似案件でどういうことをして、どういう成果を出したかを簡潔に述べる。
- 案件に対して、一般論よりも、自分だったらどうするかをちゃんと伝える。
- 企業の考え方だとうまくいかないと思えば、その場で、それだとうまくいかないからこのような方法の方がうまくいくと、遠慮せずに伝える。(相手のタイプにもよるが、ノーを言える人を企業は求めているケースも多い)
案件を受注できない人の特徴
- 自己紹介が長い:まとまりがなく経歴をだらだら述べる。いろいろやってきて結局何が得意なのかわからない。
- 案件へのアプローチの仕方が一般論ばかりで、それはわかるんだけどどうしたらいいの?と相手に感じさせる。
- 相手の質問に対して的外れな答えが多い。
- 自慢話が多い。
- 話が長い割には、何を伝えたいのかよくわからない。
- 結局何が出来るのかわからない。
- 相手が求めているのそれじゃない、といった感じで、そもそもの案件への理解が浅い
- 柔軟性がなく、このやり方しか自分はやらないという態度
案件を受注できる人、できない人の特徴をあげてみましたが、やはり最初の自己紹介でその人の印象が出来てしまうので、自己紹介は受注可否に割と重要な気がします。
受注できる人の特徴で最も重要だと思うのは、案件に対して、一般論よりも、自分だったらどうするかをちゃんと伝えることが出来るかどうかだと思います。フリーランスにお願いするときは、企業はこの人は何をしてくれるのかを見ているため、自分だったらどうするかをしっかり伝えることが、案件を受注する確率を上げます。
一方、受注できない人の特徴はたくさんあるので、面談してもなかなかうまく決まらないと心当たりのある方は気をつけてみてください。